ライターにとって取材は楽しくも緊張する仕事。
私はフリーランスになってからライターの仕事をするようになったので、
「こうして準備するんだよ」と教えてくれる人がいたわけではなく、
自分で調べたり、広告代理店時代にライターさんの仕事ぶりを見て学びました。
最近は、自社メディアの記事を、ライターではなく、違う職種の社員が書かないといけない!
ということもあるんだとか。
そこで、今回は
ライター初心者や、違う職種だけど取材をしなければいけなくなった!
という人に、取材を成功させるコツ(準備編)を伝授します。
こんな方におすすめの記事
- 取材・インタビュー未経験もしくは初心者
- ライターになりたい人
- 取材・インタビューのノウハウを学びたい人
取材・インタビュー概要を確認。気になる点は遠慮せず聞く。
まずは、その取材をなぜ行うのかを確認しましょう。
具体的には、下記基本事項の確認です。
取材前の基本的な確認事項
- 取材目的(例:求人記事に載せる社員インタビュー等)
- 取材時期
- インタビュー対象者
- 取材場所
- 制作した記事を誰に届けたいか(ペルソナ、ターゲット層等)
- 掲載予定の媒体(HP、パンフレット等)
- 撮影の有無など、他注意事項
これが取材前に確認するべき基本事項です。
特に、取材目的や誰に記事を見てほしいかはとても重要です。
例えば、同じ社員インタビューでも
その記事が新卒採用募集に載せるのか、中途採用募集に載せるのかで
聞くべき・書くべき内容が異なるからです。
新卒採用なら、
メインターゲットは大学生ですし(その中でも文系や理系等でまた異なりますが)
中途採用であれば、
現在、他の会社で働いている社会人がメインターゲットになります。
読み手によって知りたい情報や、魅力を感じる点は異なるので、
こうしたことは取材前にきちんと確認しておくようにしましょう。
また、クライアントからの直接取材依頼ではなく、
広告代理店から依頼を受けることもあります。
その場合、
広告代理店担当者は、インタビュー対象者やクライアントのことをよく知っていることが多いので、
事前に広告代理店担当者に、注意事項や取材対象者のことについて聞いておくと良いでしょう。
広告代理店担当者も安心しますし、
取材自体がスムーズにいく可能性が高まります。
リサーチが取材・インタビュー成功のカギを握る。
取材概要が決まったら、取材対象についてリサーチをしましょう。
主なリサーチ方法
- HP
クライアントHPだけではなく、競合他社のHPもチェック。 - 本
取材対象や同業種等について記載されている本を読む。取材対象者が執筆した書籍があれば、必ずチェックを。 - 業界研究
日経等が出している『業界研究』本やネットで業界ニュースなどを確認。 - 新聞
特に、インタビュー対象者が経営者の場合、新聞取材を受けていることが多いので過去記事もチェックしておく。 - その他取材に役に立ちそうな媒体
取材概要を確認する際に、
「こんな感じの記事にしたい」
と、参考資料をいただくこともあるので、そういったものを参考にしつつ、
自分も、取材前にインタビュー対象者や業界のこと等について、
調べておきましょう。
事前に調べて理解をしておかないと、
インタビュー対象者の本音を引き出す質問ができないものです。
また、インタビュー中に
「〇〇という書籍で△△ということがあると知ったのですが~」
という風に質問できれば、ライターとしての信頼度も上がります。
慣れ親しんだことがない専門分野は、
広告代理店からの取材依頼であれば、
広告代理店担当者に事前に聞いてみるのも良いと思います。
私は以前、バイオマス発電について記事を書くことがあったのですが、
事前に調べても、資料が難しくてよく分からず…(恥)
広告代理店担当者に事前に話を聞きました。
そのクライアントと長年付き合いのある担当者の場合も多く、
資料等では知ることができない話を教えてくださったりしますし、
良い信頼関係を築くこともできます。
インタビューで聞くこと(質問)を作成する。
取材概要、リサーチをしたら、インタビュー当日に聞きたいことをまとめます。
いきなり取材、となると、
なかなか質問が浮かんでこないものです。
また、聞きたいことを、事前にインタビュー対象者が把握していると、
取材までに、話すことを考えてくれます。
取材をスムーズにする上で、重要なことなので、
しっかりと準備をしましょう。
聞きたいことが整理できたら、取材関係者へ事前に案内をして
取材当日にトラブルがないようにしましょう。
取材・インタビューの必需品。取材当日までにこれだけは準備して!
こんな風にならないためにも、時間に余裕を持って準備しましょう。
今回は、私が実際に使っている取材必需品をご紹介します。
基本必需品はこんな感じです。
ボイスレコーダーは、高いものだと数万円するものもありますが、
6-7千円くらいのもので十分です。
安すぎるものだと、
音が拾いにくかったり、使い勝手が悪いものもあるので、そこはケチらずに!
私は、SONYのボイスレコーダーを使ってます。
電池式で残量表示があるのと、USBやデバイスとの接続に対応しているのと、
見た目が可愛いのでこれにしました(笑)
色違いのブラックもカッコ良かったのですが、ホワイトに。
仕事道具は、テンション上がるものが良いですよ!
SONYとあって、音がとてもクリア。
先日、取材対象者さまがマスクをしていることもあり、
声が小さく聞こえたのですが、
録音データではばっちり綺麗に拾えていてほっとしました。
バインダーは100均のものでOK。
ノートやメモ帳でも良いのですが、
現場によっては、立ったまま話を聞いたり、
机などがなくて安定してメモを取れないこともあります。
なので、バインダーを使う方がおすすめです。
取材内容によっては、自分で撮影をしたり
ライティングに役立つ資料や物を撮影させていただくことも。
スマホのカメラ機能で事足りることも多いのですが、
スマホで写真を撮られることに抵抗を感じる人もいます。
なので、カメラを持っておくことをおすすめします。
自分は、10年くらい前に買ったLumixのデジカメを未だに使ってます(笑)
カメラマンではないので、
プライベートでも使いやすいそこそこの機能のもので十分だと思い取材でも愛用中。
自分のモデルはさすがにもう売ってないみたい…。
あとは、名刺や筆記用具など、社会人としての基本となる持ち物と、
レコーダーやカメラの充電が切れても対応できるように、
電池や充電器も持っておきましょう。
【まとめ】あとは全力で取材・インタビューするのみ!
ここまで準備できたら、
あとは体調を整えて取材日を迎えれるようにしましょう。
今回は、未経験・初心者の方向けに
取材・インタビューのやり方(準備編)を説明しました。
取材当日は、取材対象者以外にも、さまざまな人と協力して行います。
「自分は書くのが仕事だから」
という姿勢ではなく、積極的に手伝う等して取材に参加しましょう。
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