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コンペ不採用案を勝手に使用され戦った話をする。

ある日、某大手有名企業のコンペがあった。

コンペに参加したものの、結果は不採用。

まぁ反省して次に生かそうと思いました。あるチラシを見るまでは…。

 

コンペのことも忘れかけたある日、コンペの際に取り仕切ってくれていた広告会社の人から

「至急、お電話できませんか」

というメッセージと共に、一つのチラシの写真が…。

そのチラシには、見たことのあるデザイン、そして、コピー…。

…。

 

そう、あの不採用となったデザイン案!コピーも!企画も!!

知らない間に勝手に使われていたんです!

 

というわけで、前振りが長くなりましたが、

今回は不採用となったコンペ案が勝手に使用され、徹底的に戦った件について語ります。

こうした事案に直面した時の参考になれば幸いです。

こんな方におすすめの記事

  • 不採用のコンペ案が勝手に使用されたらどうしよう、と思っている人
  • デザイン案が盗用されたらどうしよう、と思っている人
  • 知財関係に興味のあるクリエイターさん

 

コンペ案が勝手に…こう対応しました。

今回の場合、企画にデザイン案、コピーライトまで使われていました。。

まるっとパクられたわけですね(苦笑)

 

コンペで使用した企画書データやデザイン案はもちろん、

各デザイナーとのやり取りメールなどもすべて残っていたので

客観的にこちらが制作をし提出したものである、という証明ができると判断。

 

そのうえで、広告会社とクライアントに対してどういう要求を出すかを話し合い、

下記2つの対応から選ばせよう、ということに。

  1. 制作費を全額支払う
  2. 使用を取りやめてもらう



交渉してみて分かったこと

広告会社さんがクライアントに事情を話し、交渉していただくことに。

広告会社さんとしては、今後も付き合いのあるであろうクライアントさま。

大ごとにしたくはなかったんだと思いますし、こちらも大ごとにしたくなかったので

対応をお任せすることに。

 

Shiba
広告会社さんが戦ってくれたわけだ。
そうそう。クライアントはすんげー気まずそうにしてたらしいよ(笑)
chii_

 

話をはじめても、ごにょごにょと非を認めるわけでも怒るわけでもなく

なんとなくやり過ごしたい感が出ていたクライアントに対して、

広告会社の方が一言。

 

「本当にパクっていないのか、僕の目を見て答えてください。」

 

報告書を見て爆笑させてもらいました(笑)

後で聞きましたが、

「僕の目を見て~って生まれて初めて言いましたわwww」と、

広告会社の担当者さんがおっしゃってました。

そのセリフを聞いて、クライアントが一言。

「…まぁ…パクってますよね…」

 

結果として、クライアントは①を選択しお金を支払っていただくことに。

チラシやHPなどもできていたので、

今更使用を取りやめるということが難しかったんだと思いますし、

広告会社さんも一緒に戦ってくれたので、

クライアント側もすんなり非を認め、対応いただけたのかな~と思います。

 

が、この交渉で分かったことは、

こうしたコンペ案の無断使用を、大して罪悪感なくやっているんだなぁ

と思いました。

恐らく、今までもこうしたことをしていたんだろうな、と。

だからこそ、今回、勇気を出して指摘して良かったと思いました。

 

 

コンペ案やデザイン案を勝手に使用されたら

Shiba
デザインやコンペ案を無断使用されたりパクられたときってどうしたら良いの?
まずは社内で話し合って、関係各社に相談って感じかな。
chii_

 

関わっている会社や、クライアントとの関係性によっても

対応が多少変わるかもしれませんが、

私の場合、こうしましたという策を伝授します。



まずは状況整理。やり取りや契約書などを確認する

「これ、無断使用じゃない?」

と思ったら、まずは状況整理をしましょう。

例えば、会社とクライアントの間で

著作権譲渡契約書や、コンペに関する契約書、著作物に関する契約書などを

交わしていないか確認します。

自分の部署では交わしていなくても、他部署で、会社として、

交わしていることがあるかもしれません。

 

そうした契約書を交わしていない場合は、

コンペ案やデザイン案を作成する過程ややり取りが残っているか確認します。

メールやデザイン案、コンペ案のデータが残っていないと

交渉が困難になることもあります。

必ず残しておくようにしましょう。

 

 

会社が契約している弁理士に相談してみる

ある程度の規模の会社になると、

お世話になっている弁理士や、

商標登録などの際にお世話になった弁理士の先生がいたりします。

法務部署などに確認して、そうした弁理士の先生に相談できないか

聞いてみましょう。

 

弁理士は、知財関係のプロフェッショナル。

対応の仕方はもちろん、過去に類似案件を対応されている可能性もあるので

ぜひ、頼れるなら頼ることをおすすめします。

 

 

関係各所へ連絡して対応策を決める

社内で、そうした確認ができて

「やっぱり無断使用やないかーい!」

となったら、関係各所と話し合います。

例えば、デザインを外部に発注していたら、そのデザイナーさんに話をします。

 

モラルの問題、というのが大前提ですが

仮にデザイナーさんが「無断使用だ!」と訴えた場合、

訴えられるのは自分になるわけです。

 

この図のように、デザイン会社にコンペのデザイン案を依頼した場合、

デザイン会社にとっては、広告会社がクライアント(発注者)となるわけです。

デザイン会社と著作権などの取り決めがない場合、

広告会社が無断使用した、と訴えられ、広告会社はコンペ依頼した会社に訴え…の

泥沼玉突き事故になる可能性が高いです。

 

関係各所との良好な関係を維持するためにも、

社内外の関係者とは事実確認や状況を共有し、

クライアントに対してどのように対応していくのかを、しっかり話し合うようにしましょう。



悪質なら法での対応を検討。そのままには絶対するな!

クライアントへの対応策を決めたら、

クライアント側に、無断使用の確認や求める対応について話をします。

企業対企業の場合だと、営業やその上司とで対応することが多いと思いますが

フリーランスの場合は、自分で対応しなければなりません。

 

ここで言っておきたいのは、

「本当に無断使用だった場合は、絶対にそのままにするな。」

ということです。

 

Shiba
でも、クライアント(お客さま)にそんなこと言いにくくない…?
そもそもさ、人が必死に考えたコンペ案を無断で使う奴って「クライアント」なのか?って話
chii_

 

コンペで出したデザイン案を、事前に取り決めた契約書もなく勝手に使用することは

ルール違反です。

そもそも、受注できるかも分からないのに、

自分たちのために一生懸命作ってくれたデザイン案を勝手に使うモラルのなさ。

これを黙認してしまうと、こうした企業は

「あ、こういうことしても大丈夫なんだ」

と、自分たちの都合よく解釈してしまいます。

そして、新たな犠牲者を生んでしまう可能性が高いです。

こんなことをしていたら、優秀なクリエイターが出てこないし、

今いるクリエイター達も潰れてしまいます。

 

また、「こうしたことをしてはいけないんですよ~」ということを教えてあげることも、

クライアント(お客さま)のためを思ってのこと。

勇気を出して、協力してくれる会社とともに、無断使用を指摘をするようにしましょう。

 

 

コンペ発注する側に言いたいこと

chii_
コンペ参加者の労力を理解してくれ。

 

これに尽きます。

「嫌なら参加しなければいい」

ではなく、自分たちの企業のために、時間と労力をかけて案を作ってくれたことを

当たり前だと思わないでほしい、ということです。

海外では、参加各社にコンペ費用を支払うことも当たり前という企業も多く存在します。

 

金を払え、ではなく、コンペ案を作るのに時間と労力がかかっていることを

理解してほしいということです。



(まとめ)クリエイターに敬意を払い、気持ちの良いコンペを。

今回は、不採用となったコンペ案が勝手に使用されていた話について、

経験談を踏まえて、どう対応するのかについて語りました。

 

コンペは、クライアントのことを改めて理解したり、

競合他社の案を垣間見ることができたり、

各社にとって成長の場となるものでもあります。

 

だからこそ、最低限のモラルやルールを守って

気持ちよく仕事ができれば、と思います。

 

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